ヨガは魅力にあふれている。

けれども、現代のヨガは、
その魅力が、ヨガとは反対方向の、
「欲」を増大させることの上に、
成り立っているという皮肉。

ふんどし一丁で（グルジのように）
やるわけにもいかないから、
ある程度は仕方ないのだけれど、
ちょっと静かになったり、
ちょっと癒されたりするだけで、
どんどん欲をあおるようなヨガ界に、
矛盾を感じること甚だしい。

そこへいくと、
禅の世界はなんとすがすがしいことか。

禅には現代のヨガに欠けている、
欲を捨てるための生活がある。

「何も求めない」という禅の態度は、
現代社会にはありえないだけに、
今日の蒸し暑さに、
高原のそよ風が吹いたようだ。

明日の準備に、
応量器を揃えたり、
チクチク縫い物をしながら、
そんなことを思っていた。


だけど、それは私が、
禅の世界の人ではないからであって、
もしこれで出家得度などしたならば、
ヨガの世界はよかったなあ、
なんて言うに違いないのだ。

隣の芝はいつだって青く見えるのよ。


まわりに惑わされず、踊らされず、
隣を見習いながら、
うちの芝を青く育てていきますかね。


明日は茶禅会、
http://www.chazenyoga.com/sanga
明後日はギーター講読会です。
http://www.chazenyoga.com/gita

もとをただせばどちらも同じ。