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アシュタンガヨガのある毎日
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はじめに発心ありき

永平寺の参禅研修参加者は、
老若男女の多様な人びと。
初心者もいれば経験者もあり。
日本語堪能な外国の人も。

今回私の向かいに坐ったのは、
けっこうなお年のおじいたん。
なんかかわいい感じの、ね。

応量器飯台は、教科書ないし、
流れや作法を覚えるのがたいへん。
私と同じ3回目だそうだけど、
年齢ゆえ苦戦されていた。

そこが永平寺でなかったら、
子どもに対するようにやさしく、
「ゆっくり食べましょうね〜」
なんて言われるほどの年齢だ。

ところが、ここでは、
年齢性別で手加減しないらしく、
がんがんダメ出しされてたけど、
おじいたん、がんばってたな。

坐り慣れてない人にとっては、
20分でも脚が痛くてつらいところを、
食事も坐禅しながらなので、
応量器で食事をすると早くても1時間、
最初のうちは1時間半坐ることになる。

結跏趺坐(パドマーサナ)には
慣れっこの私だって、
初回の応量器飯台では、
脚は痛いわ、作法は覚えられないわ、
修行僧からのダメ出しで、
いっぱいいっぱいだったからね。

一方、今回の参加者は、
修行僧と同じくらいの年の、
若い男性が多かった。

参禅者は期間中、
「着物もどきに巻きスカート風の袴」
で過ごすのだけれど、
それすらも、
ちゃんと着ることができない。
そもそもの姿勢が悪い。
というイマドキの若者だった。

けど、3日目くらいになったら、
背筋をぴしっと伸ばして、
修行僧と同じような合掌低頭をしてた。

やればできるんやなあ。
若いぶん成長も早いなあ。
そんなことを思っていた。


ほとんどの参加者は、
何かしら自分を変えたいと思って、
参加を決意しただろう。

おじいたんでも、
若者でも、
永平寺で何かを学びたい、
よりよき自分になりたい、
と思って参加したはずだ。

まずそういう思いがあって、
申し込みをし、
実際に永平寺までやってきた。
その時点で、
もう半分は目的を達成してる。

初めての人は長時間坐ることや、
作法が難しいことに、
けっこうな困難を感じると思うが、
困難の分だけ何かを得たに違いない。

完璧にはほど遠くても、
終わったときは、すがすがしく、
以前よりもずっと気持ちよく、
毎日を生きることができるだろう。

発菩提心すなわち発心があれば、
紆余曲折はあろうとも、
きっとより善き方へ進める。

アシュタンガの朝練と同じ。
毎朝とんでもなく早起きして、
練習に行くなんて、
発心なくしては為し得ないこと。

それを為そうと決意したときから、
もう何かが変わりはじめている。
年齢も何も関係ないんだな。
ただやろうと心に決めるだけ。

さあ、明日もまた朝練で、
気持ちのよい一日をはじめよう!
はじめに発心ありき_a0077315_21193762.jpg

by chayoga | 2014-04-13 21:40 | アシュタンガ
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